古民家ギャラリーうした+古本カフェ便り

読書ブログなど、自分の興味のあることを書いていきたい。

A+の出来の短編:ヒヨドリ 小山田浩子

新潮社 「小島」所収。

 

「ヒヨドリ」を読んで、おっ、小山田さんやるじゃん、

と手を叩きたくなった。それほど、この短編の出来は

良かった。モチーフの扱い方、ラストのどんでん返し的な

妊娠の扱い方。全てに於いて、成功していた。ヒヨドリが

ベランダで彷徨っているのだが、それが飛び立って行

くのも、開放感があり、生命の強さが感じられて

良かった。あそこで、死なせていたりしたら、元も子

もなかった。短編のツボをうまく押さえていたように

思う。僕は、「小島」はテーマは良かったが、扱い方

が凄く良くなかったんじゃないかと思って、それが

残念でならない。

 

(2026年9・1(火)9:44)

           (たっくん)