新潮社 「小島」所収。
「ヒヨドリ」を読んで、おっ、小山田さんやるじゃん、
と手を叩きたくなった。それほど、この短編の出来は
良かった。モチーフの扱い方、ラストのどんでん返し的な
妊娠の扱い方。全てに於いて、成功していた。ヒヨドリが
ベランダで彷徨っているのだが、それが飛び立って行
くのも、開放感があり、生命の強さが感じられて
良かった。あそこで、死なせていたりしたら、元も子
もなかった。短編のツボをうまく押さえていたように
思う。僕は、「小島」はテーマは良かったが、扱い方
が凄く良くなかったんじゃないかと思って、それが
残念でならない。
(2026年9・1(火)9:44)
(たっくん)